2010年4月16日金曜日

HTML6の仕様を HTML5までに至る HTMLの進化から予想する

HTMLの記述は、HTML5の登場により劇的にシンプルになった。
試しに、HTML5の前バージョンの1つであるXHTML 1.0 StrictとHTML5をシンプルなWebページの記述例で比べてみる。


XHTML 1.0 Strict

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">

<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
<title>XHTML 1.0 Strict</title>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="stylesheet.css" />
<style type="text/css">
span.foo {
    text-decoration: underline;
}
</style>
<script type="text/javascript" src="javascript.js"></script>
<script type="text/javascript"> alert("hello"); </script>
</head>

<body>
<div>
<span class="foo">XHTML</span> <span style="color: #ff0000;">1.0 Strict</span>
</div>
</body>

</html>

XHTML 1.0の場合、head要素までの記述が大量かつ複雑であることが目に付く。
同じ内容をHTML5で記述するとこうなる。


HTML 5の例
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">

<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTML 5</title>
<link rel="stylesheet" href="stylesheet.css">
<style>
span.foo {
    text-decoration: underline;
}
</style>
<script src="javascript.js"></script>
<script> alert("hello"); </script>
</head>

<body>
<span class="foo">HTML</span> <span style="color: #ff0000;">5</span>
</body>

</html>

劇的にシンプルになった。
style(CSS)とJavaScriptのMime Type(Content-Type)についてデフォルトの値が定義されたことが地味に効いている。

素晴らしいことに、このHTML5は既存の主なWebブラウザで既に使うことができる。(※新しく登場した要素は除く)


しかし、賢明なる読者諸君にはここで考えてもらいたい。これは十分にシンプルだろうか?
いや、違う。マークアップエンジニアはまだ仕様に振り回されて不要な文字列をマークアップすることを強要されている。

来るべき次のバージョンのHTML、すなわち「HTML 6」では、さらに進んでこれくらいシンプルになるのではないだろうか?


HTML 6 ?
<html>

<head>
<title>HTML 6?</title>
<script src="javascript.js"></script>
<script> alert("hello"); </script>
</head>

<body>
<u>HTML</u> <font color="red">6 ?</font>
</body>

</html>

特徴的なのはstyle要素やCSSを排し、下線や文字色等について直接マークアップすることが可能になったことだ。
これにより、難解なCSSセレクタ間の力関係や醜悪なdiv地獄から開放されるかもしれない。

素晴らしいことに、このHTMLは既存のほぼ全てのWebブラウザで、もう既に使うことが可能だ。驚くことにここで言うWebブラウザには、世界からガラパゴスと恐れられ、聖域となる独自仕様に守られている日本の携帯電話のWebブラウザですら含まれているのだ。

今後の展望としては、JavaScriptを使わずにHTMLのマークアップだけでユーザーにハイパーなエクスペリエンスを提供するため、表示コンテンツを点滅させたり(blink)、文字を画面狭しと左右に走り回らせたり(marquee)といった機能も実装されるに違いない。

2 件のコメント:

江添亮 さんのコメント...

不覚にも爆笑してしまった。

admin さんのコメント...

ありがとうございます。書いた甲斐がありました。
来年の4月1日まで寝かせておこうかと思っていたのを忘れて公開してしまいました。

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