2016年4月のマイクロソフト社のルート証明書情報更新の影響と対策に関するご案内(続報) | Symantec
意訳
Microsoftが2016年4月19~20日(日本時間)に配信するルート証明書情報の更新により、シマンテックのクロスルートを付けているサーバ証明書を使っている場合にWindows上の(Firefox以外の)ブラウザで警告が出るようになる。
回避するにはクロスルートを外す。
このMicrosoftの更新はWindows Updateとは別らしい。
なお、4/19~20となっているが4/20になってMicrosoftが更新を延期したらしい。(結局、4/26~27に実施。)
クロスルートを外すと、ガラケー等で使えなくなるのでは?
↓
クロスルート設定用証明書の設定について、どのような対応が必要でしょうか? | Symantec のPDFによると、ガラケーへの影響は2機種のみ。スマホでもいくつか影響があるが、発売が2010年以前なので影響は少なそう。SHA-1を切り捨てたことにより、既に古いガラケーの多くはSSL/TLSの対象外になっていた。
ちなみに、 Windowsが遂にSymantecG1ルートを捨てるらしい - 情緒不安定。 によるとクロスルート証明書のIssuerが問題なので、中間CA証明書(クロスルートを含む)自体がG1でなくても影響がある。(シマンテックがクロスルート証明書として配布している VeriSign Class 3 Public Primary Certification Authority - G5 のIssuerがG1なので。)
クロスルートを付けている場合に問題が発生するクライアントPC(Windows)の条件を見ると、
条件3 : クライアント環境のルート証明書ストア(Windows Trusted Root Store)に、G5ルート証明書*2が含まれていない場合とある。
*2「VeriSign Class 3 Public Primary Certification Authority - G5」
おのれSSL!謀ったな・・!! | ツチノコブログ によると、
最近のブラウザではPC/スマフォ問わずにG5証明書が予めインポートされています。ですがwindowsXPのSP2以前やフィーチャーフォンの一部端末はG5証明書がインポートされておらず、『VeriSign Class 3 Public Primary CA』(通称:G1証明書)がインポートされています。
【追記有(2016.04.22)】Windowsが遂にSymantecG1ルートを捨てるらしい - 情緒不安定。 でも、
SymantecG5ルート証明書が入っていないパソコン。とあるので、Windows Vista以降は大丈夫?
つまり、レガシーなパソコンです。(WindowsXP以前、WindowsUpdateなどを定期的に行ってないと怪しいです。)
でも 2016年4月のマイクロソフト社のルート証明書情報更新の影響と対策に関するご案内(続報) | Symantec によると、XP以降はG5証明書が初期状態ではインストールされていなくて、必要になったらインストールされるらしい。インストールされていない状態でシマンテックのクロスルートに当たると、G1の方を読んでしまうのでエラーになってしまう。
HTTPS セキュリティ証明書における SHA-1 から SHA-256 へのハッシュアルゴリズムの変更について によると、クロスルート無しでクライアント(接続元)がJavaの場合、
1.4.2 より前 → 接続できない
1.4.2 ~ 1.6.0_18 → ごにょごにょしてG5をCAストアに追加すれば接続できる
1.6.0_19 以上 → 接続できる
Java SE 6 Update 19 Release Notes. から Bug ID: JDK-6904162 Add new VeriSign root CA certificates to JRE and remove some old/unused ones を見ても、「verisignclass3g5ca」とあるので6u19でG5が追加されたようだ。
シマンテックによるG5のテストサイトは Symantec SSL test (中間CAがクロスルート無しの「Symantec Class 3 EV SSL CA - G3 」で、そのIssuerがG5。)
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